大学生活を通じて、アルバイトで稼いだ総額はいくらですか？
大学4年生・大学院2年生に、大学生活を通じてアルバイトで稼いだ総額について尋ねたところ、約3人に1人は「1円以上50万円以下」となり、次いで「50万円超100万円以下」が17.9％、「100万円超200万円以下」が17.1％で続いた。「アルバイトはしなかった」という学生も約1割となり、平均は137万円となった。
属性別に見ると、男子学生の平均が152万円なのに対して女子学生は123万円、大学4年生の118万円に対して大学院2年生は224万円、文系学生の130万円に対して理系学生は147万円となり、特に大学院生は稼ぐことができた期間の長さがそのまま総額の多さに表れる結果となった。
●飲食店のバイト。時給は800円だったが、3年目になるとリーダーをまかせてもらうことになり、その分時給も上がった。夜に入ると深夜手当もついたので、週4～5日入って月7万～10万円ほど稼いだ。（稼いだ総額250万円・文化学部4年・女子学生）
●携帯電話の販売のアルバイト。時給1400円の上、売り上げた台数などによってインセンティブ（報奨金）が支給されたので、週3回程度で月10万円以上稼いでいた。（稼いだ総額100万円・表現学部4年・男子学生）
●映像制作のアルバイト。時給1000円でしたが、ブライダルシーズンではフルタイム勤務を週5回でこなしていたので、その月は15万円近く稼ぎました。（稼いだ総額250万円・人間科学部4年・女子学生）
●大学近くのアパートでハウスクリーニングをするアルバイトをした。1カ月やって11万円稼いだ。（稼いだ総額25万円・理学部4年・男子学生）
●夏休み、プールのアルバイトを2つ掛け持ちしていた時は、1カ月で30万円近く稼いでいた。（稼いだ総額200万円・法学部4年・女子学生）
●宅配便の仕分けバイト。夜間時給1000円の夏休みだけの短期バイトだったが、1カ月で10万は稼いだ。（稼いだ総額20万円・工学部4年・男子学生）
●試験監督。1日で7000～1万円ほど稼げた上、受験シーズンを前にした10月～12月はたくさん入れたので、効率良く稼げた。（稼いだ総額60万円・理学部4年・男子学生）
●大手スーパーの短期アルバイト。時給1000円で、人手が足りなかったので毎日のように出勤し残業していたら、月に10万円弱は稼げました。（稼いだ総額120万円・教育学部4年・女子学生）
●年度末の税務署でのデータ入力は、朝9時から夕方5時までの7時間勤務（昼休み1時間）で、平日は毎日出ていたので、月10万円以上稼いでいた。（稼いだ総額30万円・工学部4年・男子学生）
●夜間の融雪装置の遠隔操作。深夜料金ということで、時給が1000円。夜10時～朝7時までの実働8時間×週3日勤務で月10万円弱になった。（稼いだ総額100万円・北海道在住・大学院情報科学研究科2年・女子学生）
●塾の事務のアルバイトで、時給は850円（年昇給10円）で週3回だった。時給はほかの塾バイトよりも少ないが、本来は事務の仕事ではないような仕事も社員の方から任せてもらえたので、とてもやりがいがあった。（稼いだ総額240万円・総合情報学部4年・男子学生）
●百貨店でのレジ専任バイトは、時給が1200円で、1日1000円を上限に交通費が支給された上に、基本的に7時間単位で入れるという好条件が重なり、稼ぎやすかった。また、シフトを自由に組めたので、学業やプライベートとのバランスも取れて働きやすかった。最も稼いだときは1カ月20万円近く稼いだ。(稼いだ総額200万円・大学院人文社会科学研究科2年・女子学生）
先輩たちが一番多く稼いだのは、たいてい長期の休みなどを利用して集中してバイトに入ったときのようね。平均122万円と、トータルすればまとまった額になることを考えると、みんなも「いくら稼いでいるか」「いくら稼ぎたいか」を意識しながら、目的意識を持ってバイトに励むと良いかも。そうすれば、浪費せずに済むと思うな！
文／日笠由紀 イラスト／中根ゆたか